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ヒト血液より、直接、抗原特異的な抗体産生細胞が採取できることから、ヒトモノクローナル抗体が取得可能で、抗体医薬開発に必要な多くの特許を回避できる利点があります。抗体医薬として、感染症・がん・自己免疫疾患分野を重点領域として事業展開し、抗体医薬品開発を目指します。 |
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マウス・モノクロナール抗体については、1個の細胞から目的の抗体遺伝子を取得できるため、従来法と比べ、短時間で抗体を入手でき(従来2〜6ヶ月→1ヶ月に短縮)、さらに性質の異なる複数の抗体を一度に取得できることから、目的に合った抗体を選別できる利点があります。未知の抗原に対する抗体産生を通して抗体医薬・診断薬・抗体作製受託事業などに応用していきます。 |
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リンパ球チップを使った、細胞の注入・特定・回収の自動化をする細胞スクリーニングシステムは、抗体産生に関与するB細胞だけでなく、T細胞、NK細胞などリンパ球に広く応用できるため、これらの細胞の性質や挙動を指標とした診断・検査分野での普及を図ります。 |
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単一細胞の取扱が可能:リンパ球を1個ずつ個別に1枚のチップで25万個を捕捉。
多数の細胞を同時に個別に取り扱う技術は世界初(平成16年度科学技術白書) |
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精度・感度が高い:細胞を1個ずつ捕捉し、抗原による刺激に対する反応を個別に追跡できるため、特定の抗体を産生する細胞を精度よく検出できます。
理論的には0.001%以下の細胞も検出できます。従来技術であるフローサイトメータでは、0.1%以下の頻度の細胞の捕捉は不可能。従来法より100倍以上感度が向上します。 |
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複数種のリンパ球を同時に捕捉:性質の異なる抗体を産生するリンパ球を同時に採取することができるため、抗体医薬・診断薬候補取得の確率が大幅に向上(数倍〜10倍以上)します。 |
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B細胞、T細胞、NK細胞等リンパ球を指標とする診断・治療への応用
感染症・がん・自己免疫疾患等の治療モニタリングに用いるベッドサイドで医師または看護婦が用いるPOC検査機器としての利用や、近年開発が進んでいる「がん免疫療法」への応用を図ります。
※POC:ポイント オブ ケアの略 |